介護保険制度が施行されてから,抑制廃止がいわれるようになりました。それぞれの施設では,
抑制廃止に向けて様々な取り組みがなされています。 一方で,抑制廃止の意思はわかるけど,転
倒などの事故が起きたらどうしたらよいのかといった不安や,完全に廃止することはできないので
はないかといった意見もあります。
 抑制廃止に対する本協会理事長の見解は,会誌『老人ケア研究』(No14)に記載されてますが,
その骨子をわかりいやすく図解したものが下記の『抑制廃止を考える(1)』です。
 介護保険施設では,抑制廃止に向けた取り組みが強化され,現行基準を満たしていない場合は,
5単位/日で減算されます。
 抑制廃止や高齢者ケアのかかわる諸問題に対して,現場の方々のご意見を集め,協会としてこ
れからもホームページに掲載していくことにします。

 ※E−mali≪info@care-k.net≫で,皆さまのご意見をお寄せください。お待ちしております。

なぜ抑制廃止がいわれるようになったのか
 抑制は人権を損なうものであるという考え方から,高齢者ケアの                                                                                          
質を高めるために,行政による「身体拘束ゼロ作戦」がはじまった
抑制せざる得えない現場の状況
● 痴呆のある患者の安全
● 転倒・転落などの事故防止
  (骨折→寝たきり)
● チューブ類の自己抜去防止
抑制によってもたえらされる問題
● 不安と混乱状態にあるのに,紐で
  縛ったりベルトで抑えると,逆に問
  題行動が増える
● 自尊心が傷つけられる
● 体力の低下,拘縮,褥瘡
抑制廃止を考える(1)
抑制しないための工夫
@ 治療や安全という視点ではなくQOLの視点で考える
A 目配り,気配りして自分の介護の視野に入れて,事前に危険を察知する
B 安心できる環境をつくる
   スタッフは大声を出さない, 走らない,目線で話し
   をする,耳の遠い人にも,重度の痴呆の人のそば
   に行って,肩に触れながら腰を落として話す


C 転倒を防止するための環境整備
D 家族に転倒の危機があることを知らせておき,抑制しないことの意義を理解してもらう
抑制しないため工夫はケアの基本であり,痴呆ケアの基本である
  縛ることをやめるというだけでは抑制廃止に結びつかない。認知障害のある痴呆高
  齢者の安全を考えて,事故を防止する目的で抑制するので,スタッフが痴呆ケアを
  習熟しない限り抑制はなくならない
抑制は目的では
なく結果である
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特定非営利活動法人(NPO)
全国高齢者ケア協会
JAPANESE SOCIETY OF CAREGIVING OF THE ELDERLY

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