理事長(鎌田ケイ子)あいさつ

 高齢化が進行していく状況下で,高齢者ケアをめぐる人材不足,制度変更や財源不足,深刻な家族介護などの問題が表面化しています。
 1993年に設立した当協会は,高齢者ケアを支える中核的なメンバーである看護職と介護職が連携をすすめることで,ケアの質の向上に結びつくという考えのもとで18年にわたる活動を続けてきました。
 高齢者ケア制度が不十分であった当時と今日とでは状況は違いますが,安全・安心なケアを提供するために,チームとしての働きかけがさらに求められるようになっています。そうしたなかで当協会は,これまでの活動の成果として,2008年3月に「介護と看護の連携のためのマニュアル」を作成しました。そうした指針が存在しなかったので,多くの方々から要望があり,すべて配布いたしました。
 そこで,その内容を再吟味して加筆し,実践実例を加えて単行本として刊行しました(トピックス参照)。これからの高齢者ケアに光明を見出すための礎として,看護と介護の連携をすすめるさらなる活動を続けていきます。
 平成22年度に独立行政法人福祉医療機構から助成を受けて「高齢者の尊厳ある終末期ケアの支援」事業を実施しました。13ヵ所の特別養護老人ホームの協力を得て,看取りの実態調査を行ない,「特別養護老人ホームにおける看取りの実態調査」報告書を作成しました。施設内での個別の看取りの状況と併せて施設の看取りの方針や医療・看護・介護の役割を調査し,人間らしい看取りの実態と課題を明らかにしました。さらに,これらの結果をふまえて平成23年度には「高齢者の看取り介護支援マニュアル」を作成する予定です。


<略歴>

 東京大学医学部衛生看護学科を卒業。その後,心臓血管研究所,東京女子医科大学高等看護学校などを経て,1975年から2003年まで東京都老人総合研究所に勤務。35年間にわたって老年看護研究のパイオニアとして老年看護・高齢者ケアの確立のために貢献。1993年に全国老人ケア研究会を有志と設立し,現在,全国高齢者ケア協会理事長。
 主な著書に『高齢者ケア論』(高齢者ケア出版),『フローチャート式ケアプランの立て方(在宅用・施設用)』(高齢者ケア出版),『痴呆ケアマニュアル』(高齢者ケア出版),『尿失禁ケアマニュアル』(日本看護協会出版会)など多数。


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特定非営利活動法人(NPO)
全国高齢者ケア協会
JAPANESE SOCIETY OF CAREGIVING OF THE ELDERLY